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7月, 2010の投稿を表示しています

■遊びのなかの色と形展

■目黒区美術館 ■ http://www.mmat.jp/flyer.html ■クルト・ネフとアントニオ・ヴィターリの玩具展よ。 作品素材はどちらも木片。 ネフの初期作品はおもちゃそのものね。 色は原色で美しいわ。 途中ペア・クラーセンに出会いネフ社の玩具は無駄を削ぎ落とし美しさを増したの。 芸術作品への変身ね。 ヴィターリの玩具は曲線よ。 色は塗らないの。 玩具より置物かな。 子供への反応が良いのか知りたいところね。 遊べるコーナーでネフ社のいろいろな玩具を触ってみたの。 楓?を使っているからおもったより軽い。 スイスの子供たちはネフで遊ぶのかしら? 日本では高価だし玩具店より美術館ショップで売るような作品に見えるし・・・。

■ブリューゲル版画の世界

■Bunkamura・ザミュージアム,2010.7.17-8.29 ■ブリューゲルの版画は疲れるわアー。 ブリューゲルの版画は細部を舐めるようにして見ちゃうのヨオー だから混んでる時に行ったら大変だわア。 間違って隣の人を舐めちゃいそうだわア→→ オランダやドイツ人はやっぱイタリア旅行が大事なのねエー。 この展示も意識してるわヨー→→ 多くの帆船画がブリューゲルにあったなんで初めて知ったわアー。 さすが海運国ねエ→→ 同時代人の版画もあったけど比較すると劣るのがわかるのヨー。 ブリューゲル見なおしちゃったわアー↑↑ でも、これだけ見るとブリューゲルの版画って疲れるわァァ。 この疲れは☆熱☆中☆症☆だわア←← *ベルギー王立図書館所蔵作品 *館サイト、 http://www.bunkamura.co.jp/old/museum/lineup/10_brueghel/index.html

■中村宏 タブロオ・マシン展

■練馬区立美術館,2010.7.25-9.5 ■中村宏は練馬在住のようだ。 地元なので本人も美術館も力が入っていた。 主要な絵の展示はなかったが画家とその時代の全体像がみえて面白い内容だった。 中村宏はセーラ服と機関車のシュールな絵しか知らない。 「癒しの絵は描かない」と画家の言葉があった。 列車が走っているときの汽笛や線路音のリズム、飛行機の爆音を声に出しながら描いているような絵だ。 子供が声を出して列車や飛行機の絵を描いている時のように。 描いている時こそ本人が癒されているのでは・・・。 月刊総合誌の表紙・演劇誌のイラスト・大岡昇平の小説挿絵など当時の状況を知ることができ興味深い。 分野が多義にわたっているがテーマが社会の苦悩であれ描く時は自身が癒されないと「絵画を絵画で語ろうとする絵画」は描けないとおもう。 *館サイト、 https://www.neribun.or.jp/event/detail_m.cgi?id=m10210

■ネイチャー・センス展

■森美術館 , 2014.7.14-11.7 ■世界との関係を大きく変えることができたの。 吉岡徳仁は気の抜けた作品で面白くないわね。 どうみても夏バテね。 篠田太郎は作品が複雑で言葉に置き換えるのが面倒なの。 で省略する。 栗林隆の作品はピッタリきたわ。 所々に開いている天井穴から顔を出すと森の地面から木々を見上げる仕掛けになってるの。 その時野ネズミやモグラになった気持ちになるのよ。 以前ミュージカルを観に行った劇場で、場内が「蟻の巣の中だ!」という体感を持ったことを思い出したの。 蟻になってしまった感覚よ。 上の作品で野ネズミになったのと同じね。 この体感を再び経験できたのは驚きかつとても嬉しいわ。 *美術館、 https://www.mori.art.museum/contents/sensing_nature/exhibition/index.html

■デイヴィッド・アジャイ展

■ギャラリー間 ■ http://www.toto.co.jp/gallerma/ ■タンザニア生まれでロンドンとアフリカで活躍している建築家である。 光を重視する人だ。 ガラスを古典的に利用しようとしている。 色で外光を制御したり建物の存在をガラスで表現している。 すべてガラスで覆われている今様の日本の高層建築と似て非なる方法だ。 建築中のモスクワ経営大学はこれを含め景観全体の古臭さ内部の教室の不規則な位置構造など傍から見ていてもとても心配になってしまう建物だ。 しかしこのような建築も諾という世界は広く深い。

■能面の心・装束の華

■根津美術館 ■ http://www.nezu-muse.or.jp/index.html ■世阿弥って蒸し暑さの中でも素敵だわアー←← 演目ストーリと能面・装束が順に展示してある展示方法で舞台が甦ってくるわアー↑↑ 展示の最初は敦盛よオー↑↑  ストーリを読んだだけで涙が出てくるわアー↑↑   舞台では草刈男の緑色装束の鮮やかしか覚えていなかったの↓↓ 敦盛の浅葱色の草花模様ってすばらしいわアー↑↑ 敦盛の化身だわアー↑↑ そして杜若、葵上のところでは涙と汗と涎で衣服はビショビショよオー↑↑ サントリー美術館「能の雅」でもこのような展示方法とってくれればいいのにイイー→→ アハー頭の中で舞台がくるくる回って狂わアー↑↑  あたしって目眩に弱いのよォォォオーー→→→  →→

■カポディモンテ美術館展

■国立西洋美術館 ■ http://www.tbs.co.jp/capo2010/index-j.html ■ナポリを見ても死ねないわアー→→ キリスト教は謎だわァアー↑↑ ヴァザーリの「キリストの復活」はマラソンしてるように見えるわアー↑↑ キリストってアスリートだったのネエー→→ パルミジャニーノの「貴婦人の肖像」は艶めかしさがすこしも無いのよオー↑↑ あたしの色気を分けてあげたいわアー↑↑ グレコの「燃え木でローソク」はグレコらしくないわアー↑↑ いつものようにもっと劇的にあたしに迫ってきて欲しいのォオー←← レーニの「アタとヒッポ」はコンテンポラリダンスを踊ってるようだワー→→  大理石のような肉体は乾ききって猛暑を忘れるわアー↑↑ ・・・→→ でも、作品名に<聖>が付き過ぎよォオー↑↑ <性>と違って身体がついていかないのよオー→→  キリスト絵画は生活実感がわかないわアー↑↑ 聖アントニウス・聖セバステイアヌス・聖エウスタキウス・聖母子・聖エリザベッタ・聖ペテロ・聖マリア・聖マルガリタ・聖ヨハネ・聖アガタ・聖カエキリア・聖ニコラウスゥゥゥゥゥゥ↓↓ キリスト教って謎ねェエー↑↑ ナポリの人は<わかってる>のかしらァアー?? 色イタ男のジローラモに聞いてみたいわアー↑↑ ・・・→←

■マン・レイ展、知られざる創作の秘密

■国立新美術館,2010.7.14-9.13 ■レイの写真のどこが面白いんだろう。 被写体の人物は生き生きしていないし、社会から孤立しているかのようだ。 レイが意識してこのように撮ったとは思えない。 「・・・彼は無関心ではなくて無頓着だ」と解説にあったようだが、レイを言い当てている。 彼は多忙だつた。 戦略のない多くの興味を持った忙しさだ。 その結果が素人レベルの多作だ。 しかし20世紀が彼の興味を救った。 時代は裏切らなかった。 ・・若いニューヨーク時代の作品は楽しめた。 *美術館、 https://www.nact.jp/exhibition_special/2010/manray/

■有元利夫展、天空の音楽

■東京都庭園美術館 , 2010.7.3-9.5 ■目黒駅から急いだので見はじめは落ち着かない。 2階からやっと集中できる。 有元の絵は他の事を考えながら鑑賞することはない。 作品の季節や内に響くクラヴィーアに合わせて見るだけだ。 そして心は静かになり豊かな気分が訪れる。 手足をハッキリ描かなかった理由が書かれていた。 描くと心静かに鑑賞できないと言っている。 初めて卒業作品を見た。 ベン・シャーン風の擦れた青と赤の色遣いだ。 社会的題材のポスターや挿絵への関心そしてシャーンの死が当時のデザイン科学生有元の志に一致したのだとおもう。 調べると前回は3年前のそごう美術館でみている。 年に一度はみたい画家の一人だ。 *有元利夫没後25年展 *Internet Museum、 https://www.museum.or.jp/modules/im_event/?controller=event_dtl&input%5Bid%5D=67901

■ポーラ美術館コレクション展、印象派とエコール・ド・パリ

■横浜美術館,2010.7.2-9.4 ■ポーラ美術館には何度か足を運んでるの。 好きな美術館の一つよ。 シスレーの「ロワン河畔」を見てると心が澄んでくる・・、 ルノワールの「ムール貝採り」は子供時代を思い出すの。 ピサロの「エラニーの梨の木」の緑と橙の点描の混ざり合いは絶妙で、 セザンヌの「ラム酒瓶の静物」は30分見てても飽きない。 至福の時を過ごせたわよ。 *美術館、 https://yokohama.art.museum/exhibition/archive/2010/20100702-91.html

■シャガール展

■東京芸術大学美術館 ■ http://www.geidai.ac.jp/ ■「ロシア芸術家たちと一堂に展示して欲しい」とシャガールは言ってるが本心だろうか? 彼の作品を見てもそう思えない。 彼の故郷に芸術など無い。 幼少時代から結婚時代の人生の思い出だけで頭は一杯なのだ。  マレーヴィチとの確執で二度と故郷へ戻らなかったことからもそれはわかる。 そして孤立の画家だが時代がそうさせなかっただけだ。 否応なしに20世紀前期潮流に溺れた。 そして20世紀後期は潮流から外れ過ぎ長生きし過ぎたので目立ってしまっただけだ。 それだからこそパリ・オペラ座天井画、メトロポリタンの魔笛は輝いているのかもしれない。

■ハンス・コパー展

■汐留ミュージアム ■ http://panasonic.co.jp/es/museum/exhibition/10/ ■展示場出口近くのルーシー・リーの作品と比較した時、コパーは芸術的感動とは違う何かを作品に付与したかった・・・、 それがわかったの。 コパーの作品は弥生時代の土器を未来に蘇らせた感じがする。 形は幾何学的でも生物の匂いがして温かみがあるわ。 将来、有機ロボットができたらその部品はコパーの土器のようだとおもう。 コパーの顔もどこかロボットに似てるしネ。

■落合多武展

■ワタリウム美術館,2010.5.22-8.8 ■猫の写真は猫派としては物足りないし、シュレーディンガの猫は作品が無いし、両端が混ざり合う感覚からは逃れたいし、アトランテイックシティの海の波や南北極点の絵の解説はつまらないし・・、 しかし建物のドローイングはビビッと来るものがあった。 だが言葉や物語の膨らまし過ぎだ。観る者は作者と作品の関係に疲れてしまう。 ところでスパイは任務に失敗してもそれを明かさないのがスパイのはずだが? シュレメチボ空港のKGBが精鋭だったのは意見が一致したようだ。 えっ?一致してない? そりゃ膨らまし過ぎだよ。 *館サイト、 http://www.watarium.co.jp/exhibition/1005tamu/index.html

■旧陸軍登戸研究所資料館

■日中・太平洋戦争時代に陸軍の防諜・諜報・謀略・宣伝を担った研究所らしい。 偽札・毒ガス・風船爆弾などのスパイ用品や化学兵器を作っていたの。 戦争が長引いたので研究が拡大していき、建物100棟に1000名の研究員・職員が働いていた。 終戦に軍が密廃棄したため展示物はきわめて少ないようにみえる。 風船爆弾も模型よ。 展示方法は文章中心だけど高校生にも分かり易い。 でもこれ以上テーマを突き詰めるには高い情報収集と組織力が必要ね。 跡地は明治大学理工学部のためキャンパス見学も兼ねてきたわ。 *館サイト、 http://www.meiji.ac.jp/noborito/about/index.html

■トリック・アートの世界展

■東郷青児美術館、2010.07.10-08.29 ■トリックというとエッシャーの絵を思い出すわ。 でも会場にはちゃんとした絵が多かったの。 スーパーリアリズムはトリックではない。 福田美蘭の絵画中の人物から見た絵もね。 上田薫の玉子や佐藤正明の絵などは描くこと自体が好きでないと描けない作品だと思う。 三尾公三と中川直人の絵が気にいったけど、・・あとはだめね。 でも夏休みの子供たちにはトリックとは違った絵画としての面白さがあっていいかもね。