■スープはいのち ■ガウディ、未来をひらく窓
*下記□の2展示を観る. ■2121デザインサイト,2026.3.27-8.9 □スープはいのち ■ディレクター:遠山夏未 ■馴染みのスープといえば、やはり味噌汁だろう。 ほぼ毎日口にし、具をたっぷり入れるので「飲む」というより「食べる」に近い。 会場では、旅先で出会った多様なスープが紹介され、世界各地の名物スープの写真も並ぶ。 米から作る「おかゆ」のレシピらしき映像も流れていた。 水で煮れば、あらゆる食材はスープになる。 だからこそ、「スープは包む、いのちを満たす、はじまりの衣食住」というタイトルは、一見すると焦点が定まりにくい。 しかし、スープが生きるための基本であり、誰にとっても身近な<はじまり>の食であることを思えば、その曖昧さはむしろ必然なのかもしれない。 ディレクターが語るように、私たちは生まれる前から「羊水」というスープに包まれていた。 展示は、その原初的な感覚を静かに呼び覚ましていたように思う。 *美術館、 https://www.2121designsight.jp/program/soup/ □ガウディ,未来をひらく窓 ■主催:YKK AP株式会社 ■窓メーカーのYKK APが、ガウディ没後100年を記念して「建築家アントニ・ガウディの創造的で革新的な窓を多角的に探究する」プロジェクトを立ち上げた。 その名称が「ガウディ:未来をひらく窓」で、バルセロナのパラウ・グエル館で展示が予定されているという。 今回の展示は、そのサテライト展として2121デザインサイトで開催されている。 ガウディ建築の窓やドアに焦点を当てた展示は、改めてその造形の豊かさを感じさせる。 多くは<前後に動く>構造を持ち、曲線や立体的な装飾が空間に独特のリズムを与えている。 ガウディの建築は、時を経るほど魅力が増していくように思えるのが不思議だ。 同時に、日本建築の板戸・襖・障子といった<左右に動く>構造が対照的でありながら新鮮に感じられた。 異なる文化が生み出した開閉の仕組みを比較することで、窓という存在が単なる機能ではなく、生活や思想を映し出す装置であることに気づかされる展示だった。 *美術館、 https://www.2121designsight.jp/gallery3/gaudi_window/ *YKK AP、 https://www.ykkapgloba...