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■鳳凰と獅子

■サントリー美術館,2011.6.8-7.24 ■鳳凰と獅子以外に思い当たるものがありません。 他には竜ぐらいでしょうか。 蛇や象、鯨なども現実と空想の融合ができていないようにみえます。 でも竜も入れると会場は溢れちゃいますね。  江戸以前の作品をみてもこの二つの位置づけは現代人とそんなに変わっていないようにみえます。 幕末にライオン図が到来してもライオンはライオンですから。 前回と違ってとてもわかり易い展示でした。 多分12章と細かく仕切られているためです。 若冲「花鳥図押絵貼屏風」は初めて見ましたが気に入りました。 他に狩野派の屏風もです。 ところでチケットを購入すると次回展示の無料チケットを配るのはいいですねえ。 これからもずっとこの制度を続けて欲しい。 暑い夏にはビール券付きで。 *館サイト、 http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/11vol03/index.html

■ライフ・オブ・イミテーション

■原美術館,2011.6.25-8.28 ■ビデオ「ミスターウォンハンミン」「ミスターネオチョンテク」を観ていたら、シンガポールへ行った時の事を思い出してしまった。 ・・インド人街では葉の皿にカレーをのせて手で食べる。 レストランに入ると店員は俺の顔をみてスプーンを持ってきてくれた。 俺だけスプーンでカレーを食べた。 ・・。 ・・チャイナタウンに行くとドリアンを食べさせてくれる果物屋がある。 山積みのドリアンから一つを選びそれをナタで割ってくれる。 中の実を手で取り出して食べるのだが、なんとも言えない匂いとクリーミイな味で慣れると旨い。 毎日一度はここへ通って食べた。 ・・。 ・・しかしマレー人の記憶はあまり無い。 シンガポールの森村泰昌=ミンウォンが撮った6本のビデオから構成されている。 シンガポールの歴史・政治・人種の問題をテーマにしているようだが、今の日本からとても遠い国に感じた。 なにもかもが。 *館サイト、 http://www.haramuseum.or.jp/generalTop.html

■サハラ夢美術館

■インターネットで見つけて早速横浜へ行ってきたの。 王冠のような縄文土器のようなとても素敵な建物よ。 自宅兼美術館だからドアチャイムを押したらちょうど沙原さんが在宅中だったの。 館内では彼女に作品を説明してもらい創作方法なども教えてもらったわ。 シャガールやキリコに似てる作品もあってバラエテにも富んでいるし、心象風景をそのまま描く感じでとても落ち着く作品が多い。 絵を描くことがほんとうに好きなのが伝わってくるようね。 自分の美術館が持てるなんて夢のようだわ。 *館サイト、 http://www1.odn.ne.jp/sahara/

■フレデリック・バック展

■東京都現代美術館、2011.7.2-10.2 ■ http://www.ntv.co.jp/fredericback/index.html ■会場入口にある「木を植えた男」を初めて見ましたが、画面は砂嵐が吹いているようなに荒れていて、前半の荒野・廃墟・戦争をより悲劇的に、後半の木々が育ってくるとこの砂嵐の荒れた画面は花吹雪に替り自然への賛歌になります。 木々花々はピサロとシャガール、ボナールを掛けあわせたような質感を持っていて、物語も分かりやすく、さすが賞を取ったアニメと言えます。 一番気に入った作品は「シャンプラン」の下絵、メキシコ・キューバ旅行のスケッチです。 これは素晴らしいです。 1、000点の作品をみるのにたっぷり3時間はかかりました。 フランスでの戦争・カナダへの移住・そして結婚・旅行・テレビ局勤務、バックの一生が陳列してあるようなボリウムのある展示会でした。 観客はその一生を体験してきたような感覚を持てます。