■フレデリック・バック展

■東京都現代美術館、2011.7.2-10.2
http://www.ntv.co.jp/fredericback/index.html
■会場入口にある「木を植えた男」を初めて見ましたが、画面は砂嵐が吹いているようなに荒れていて、前半の荒野・廃墟・戦争をより悲劇的に、後半の木々が育ってくるとこの砂嵐の荒れた画面は花吹雪に替り自然への賛歌になります。
木々花々はピサロとシャガール、ボナールを掛けあわせたような質感を持っていて、物語も分かりやすく、さすが賞を取ったアニメと言えます。 一番気に入った作品は「シャンプラン」の下絵、メキシコ・キューバ旅行のスケッチです。 これは素晴らしいです。
1、000点の作品をみるのにたっぷり3時間はかかりました。 フランスでの戦争・カナダへの移住・そして結婚・旅行・テレビ局勤務、バックの一生が陳列してあるようなボリウムのある展示会でした。 観客はその一生を体験してきたような感覚を持てます。