投稿

4月, 2013の投稿を表示しています

■オディロン・ルドン 夢の起源

■ 損保ジャパン東郷青児美術館、2013.4.20-6.23 ■ ルドンが故郷ボルドーや師である水彩画家ゴラン銅版画家ブレスダン植物学者クラヴォからどのような影響を受けたの? という展示会よ。 故郷や師の影響はともかく・・、 初期の人や馬は姿勢が良く演劇的な動きがあって素敵だわ。 それと蜜柑茶色と青空斑色の独特な神秘性の色彩画には人生の和らぎと肯定がみられる。 この理由が今回わかったの。 それは結婚し子供が生まれてから色彩画の多くを描き出したからよ。 昨年は一号館の「ルドンとその周辺」だったかしら。 今回も8つの石版画集が展示されていたけど、岐阜県美術館の作品を東京で毎年でみることができて嬉しいわね。 でも一度は岐阜県美術館に行かないと悪いかな? *館サイト、 http://www.sjnk-museum.org/program/past/361.html

■アントニオ・ロペス

■ BUNKAMURAザ・ミユージアム、2013.4.27-6.16 ■ http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/13_lopez/index.html ■ 場内に入り「ギリシアの頭像と青いドレス」をみてギクリ、「花嫁と花婿」をみてムムム、「夕食」をみてサスガ、・・脳みそが痒くなりました。 絵画を前にして脳が痒くなる時は良い作品と決まっています。 特に「夕食」は異様さがあります。 テーブルの広さと皿が不均衡です。 なんとよーくみるとコラージュです。 ロペス自身の異様さも気に入りました。 しかし「グラン・ビア」などは別にして風景画や室内画は少し裏切られました。 そして彫刻で再び脳みそが痒くなりました。 「男と女」「横たわる男」などは過去に見たようで見ていない、未来で見るようで見られないような人体です。 これこそ<普遍>です。 一つの作品に数十年をかける彼の考えがわかったようでわかりませんでした。

■梅佳代展  ■難波田龍起の具象  ■秋山幸展

■ 東京オペラシティアートギャラリ、2013.4.13-6.23 ■ http://www.operacity.jp/ag/exh151/ ■ 子供が写真を意識すると白目やベロを出したりお化けの真似をしたりしておどけます。 このような男子小学生の行動はよくわかります。 しかし女子中学生のバナナを男性性器のようにしたりパンティを頭からかぶる時の心の中はよくわかりません。 しかし梅佳代が子供から大人まであらゆる人の心に入り込んでいるのは作品をみればわかります。 犬も同じです。 これが写真を生き生きとさせている理由でしょう。 誰でも同じような写真はとれますが、このような性格というか特技を持っていないとだめです。   下記2展も同時開催。 ■ 難波田龍起の具象 ■ 秋山幸展

■ミュシャ展、パリの夢・モラヴィアの祈り

■森アーツセンターギャラリ,2013.3.9-5.19 ■ ミュシャは長くみていても飽きが来ないわ。 草花や生物は日本画とは違う意匠だし、女性の身体も少女雑誌に登場する匂いがするからよ。 「生活の質を良くしたい」とミシャは言っているけどこれも日本美術に似ている 。 そして彼がこんなにもスラブ世界に思い入れをしていることを初めて知ったの。 この世界観が底流していたから作品に深みがあったのね。 ミュシャの全てに出会えたと言える展示会だったわ。 *展示会サイト、 http://www.ntv.co.jp/mucha/