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■磯崎新・都市ソラリス

■ ICC、2013.12.14-2014.3.2 ■ http://www.ntticc.or.jp/index_j.html ■ 1960年代からの年表を貼り付けているだけです。 鄭州市鄭東新区都市計画で絞り込んだ方が面白かったかもしれない。 プレゼンテーションやトークセッションが沢山有るのでこれを見ないとなんとも言えないですが。 多分チケット1枚で何度も入場できるようになっているからトークセッションが中心のようです。 前回の「海市」が素晴らしかったので今回の展示会場には大いにがっかりさせられました。

■DOMANI・明日展

■国立新美術館,2013.12.14- 14.1.26 ■ 今年は建築家44名がバザールでゴザール! この人数の多さが建築をより強くさせている。 彼らは「主体のゆらぎ」や「リアリティの疑問」の周りでウロウロしていない。 肉体をもった人間が生活する現実が建築に要求されるからである。 だから強い。 そのため建築以外の作品が霞んでしまった。 それでも彫刻や陶芸もシブトイ。 それは建築と対抗できる何物かを持っているからだろう。  徳丸鏡子の陶芸、川上りえの針金彫刻、吉本直子の古着の固まりは記憶に残った。 建築では藤井由理の「セリー建築」、伊藤廉の「コルクの家」が気にいる。 迫慶一郎の「東北スカイビレッジ」は夢物語である。 ほかにも気に入った作品が多くあったがバザ(以降文章破損) *館サイト、 http://www.nact.jp/exhibition_special/2013/16thdomani/

■古径と土牛

■山種美術館,2013.10.22-12.23 ■ 二人を並べるのは近頃の流行ですか? 古径と土牛の出会いを初めて意識しながら観ました。 大部分はこの館でよくみる作品です。 土牛が若い時代に悩んだことやセザンヌに傾倒したことなどが作品から感じられます。 雅号がそのまま作品に反映していますね。 特に土牛の動物画はいいですね。 それに「浄心」と「舞妓」もです。 花や静物は古径に気に入ったのが多い。 二人の違いというのも付きず離れずと言う差ですかね。 *館サイト、 http://www.yamatane-museum.jp/exh/2013/130.html

■植田正治とジァック・アンリ・ラルティーグ  ■高谷史郎-明るい部屋-  ■路上から世界を変えていく-日本の新進作家VOL.20-

■ 東京都写真美術館,2013.11.23-14.1.26 ■植田正治とジァ ック・アンリ・ラルティ-グ  ■ 二人の写真家を同時にみるとついつい比較してしまう。 ラルティーグは裕福な人生肯定を素直にファインダに集めていて清々しい。   植田正治はガチガチのアマチュア写真家である。 しかしなぞるようにみていると日本的な人生の楽しみが見つけられる。 対照的な表情なので交互に観ていると上手く中和されてほどよい気分になれる。 植田の「音のない記憶」は緊張感が出ていて展示一番である。 *館サイト、 https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-2015.html ■ 高谷史郎-明るい部屋-*1 ■ ロラン・バルトに繋がる展示である。 このようなバルトへの接近方法はわかるようでわからない。 しかし写真好きなら一度は「明るい部屋」を読むはずだ。 存在や記憶について考え、そして静かに唸ってしまう。 バルトへの接近は各自各様である。 *1、 「明るい部屋」(新国立劇場,2012年) *館サイト、 https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-2023.html ■ 路上から世界を変えていく-日本の新進作家VOL.20- ■ 写真を撮るには、アメリカン・クラッカをぶら下げたり極端な接写や空中に浮かんだり並外れた興味を持つことが必要である。 近未来への方向感覚の良さも必須のようだ。 どの作家も条件を持っていて面白い。 「60倍の惑星」「路上ネイチャ」が気にいる。 *館サイト、 https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-2017.html

■天上の舞・飛天の美-平等院鳳凰堂平成修理完成記念-

■サントリー美術館,2013.11.23-14.1.13 ■ 平等院全体の模型図があったら想像力がもっと広がったはずよ。 空中に浮かぶような建築はまさに展示会名を具現化したものだから。 でも堂内の立体イメージを広げる素材は全て展示されていて楽しかったわ。 光背飛天は6体のみだけど今迄本気で見てこなかったの。 定朝工房の傑作だと認識できて嬉しい。 顔も体も奈良時代の懐かしさが表現されている。 雲中供養菩薩像よりインパクトがあったわね。 でも九品往生図は傷みが激しいんじゃない? 最後に雲中供養菩薩像を彩色したCGがあったけど感動しちゃった! 当時の内部は脳味噌がビンビンするほどの色彩世界だった。 これから大鏡の言う「極楽浄土のこのよにあらはれけるとみえたり」の具体的景色がみえてくるわ。 *館サイト、 http://www.suntory.co.jp/sma/exhibit/2013_5/?fromid=topmv

■宝箱-齋藤陽道写真展

■ワタリウム美術館、2013.11.30-2014.3.16 ■ http://www.watarium.co.jp/exhibition/1311saitou/index.html ■ 齋藤陽道の名を初めて知りました。 しかし2階の初期作品は平凡すぎますね。 光が眩しすぎるからです。 でも3階は違います。 「MY NAME IS MINE」はこれを克服して光を響かせています。 プロレス団体所属とのことから、身体そして触覚の鋭さが作品の深くに反映しているのかもしれません。 作者は 「音楽は永遠の片思い・・」のようです。 4階の作品は社会へ目が移ります。 「・・思いのままみることを、こども師匠から学ぶ」と言っていますが、やはり視野を広げれば雑音が増えるのは当たり前です。 ・・さあ、これからどこへ行くのか?

■「犬のための建築」展

■ギャラリー間、2013.10.25-12.21 ■ http://architecturefordogs.com/ja/ ■ 犬ファンなら見逃せませんね。 シーソー付犬小屋や階段付椅子やベッド等々が展示されています。 犬からみれば建築ですが人間からみれば家具ですね。 しかし犬は喜ばないと直感しました。 ほとんどが猫用だと再び直感しました。 以前ビーグル雑種を飼っていたことがあります。 好奇心と遊び大好きな活動、選り好みしない旺盛な食事、緊張と弛緩の休息と睡眠、この三つが犬の生活の全てでしょう。 犬は建築などどうでもよいのです。 ともかく動き回りたい。 これだけです。 展示は家の中で飼う事を想定しているのかもしれません。 チワワやビションフリーゼ、パピヨンは飼ったことが無いのでよくわかりません。 しかし中型犬以上には犬小屋以外の<建築>は存在しません。 でも、イヌ好きにはどうしようもありませんね。

■ジョゼフ・クーデルカ展  ■現代のプロダクトデザイン

■東京国立近代美術館、2013.11.6-2014.1.13 ■ http://www.momat.go.jp/Honkan/koudelka2013/index.html ■ 初期作品をみるとどこにでもいる「芸術大好き!」な若者にみえる。 しかし「門の向こう」や「欄干の上」での「劇場」は酷い。 彼は芝居が好きではなかったのでは? 「エグザイル」の風景もつまらない。 「侵攻」はたまたま歴史に遭遇してしまった感じだ。 転機は多分「ジプシーズ」だろう。 人物の目が生きている。 ロマは「劇場」の俳優より役者だ。 この作品集が一番である。 彼は歳をとってもどこにでもいる「写真大好き!」人間だったのでは? ■ 現代のプロダクトデザイン、2013.11.1-2014.1.13 ■ http://www.momat.go.jp/Honkan/productdesign2013/index.html