■有元利夫展、天空の音楽

■東京都庭園美術館,2010.7.3-9.5
■目黒駅から急いだので見はじめは落ち着かない。 2階からやっと集中できる。 有元の絵は他の事を考えながら鑑賞することはない。 作品の季節や内に響くクラヴィーアに合わせて見るだけだ。 そして心は静かになり豊かな気分が訪れる。
手足をハッキリ描かなかった理由が書かれていた。 描くと心静かに鑑賞できないと言っている。 初めて卒業作品を見た。 ベン・シャーン風の擦れた青と赤の色遣いだ。 社会的題材のポスターや挿絵への関心そしてシャーンの死が当時のデザイン科学生有元の志に一致したのだとおもう。 調べると前回は3年前のそごう美術館でみている。 年に一度はみたい画家の一人だ。