■ミュシャ展、超大作<スラブ叙事詩>全20作

■新国立美術館,2017.3.8-6.5
■圧倒されます。 美術館の広さをフルに活用している。 混んでいても気になりません。
「スラブ叙事詩」の前に「スラブとは何か」の問が立ちはだかります。 スラブが人種なのか言語なのか国家群なのか身体的に伝わってこない。 プラハは歴史も地理も西欧の東つまり東欧という認識でした。 そして今まで知っていたのはパリ時代アールヌーボーのミュシャだったことです。
叙事詩のキャプションは全て読みましたが混乱します。 周辺国との人種や宗教の軋轢や知らなかった戦争が語られるからです。 でもミュシャが叙事詩でスラブを平和にまとめ上げようとした強い意志は伝わってきます。 そして「スラブ叙事詩」を観たことでなにか大きな力を貰えたように感じます。
*「ミュシャ展,パリの夢モラヴィアの祈り」(森アーツセンターギャラリ,2013年)
*館サイト、http://www.nact.jp/exhibition_special/2016/alfons-mucha/