■大エルミタージュ美術館展、オールドマスター西洋絵画の巨匠たち

■森アーツセンターギャラリ,2017.3.18-6.18
■ルネサンス、バロク、ロココのオールドマスターを中心に展示されています。 近代以降が無いと落ち着いて観ることができますね。 オールドマスターを展示名に入れるのも初めてでしょう。 80数点のうちエカテリーナ2世の関与した作品が半数もあるそうです。 挨拶文に「彼女の好みが分かるだろう」とあったが残念ながらそこまでは分かりませんでした。
先ずはティツィアーノとは都美術館「ティツィアーノとヴェネツィア派展」を意識しているのが面白い。 国別に章を組み立てていたのも分かり易い。 知っている画家は各国で数人だけです。 イタリアはティツィアーノ、オランダのレンブラント、フランドルでルーベンス、スペインは聞いた名前はあるが作品と結びつかない。 フランスはプッサン、ヴァト、シャルダン、ブーシェ、クロード・ロラン、ユベール・ロベールと多い。 そしてドイツはクラーナハ。 全数が少ない割には裾野が広がっている感じがします。
2012年国立新美開催「大エルミタージュ美術館展」の続編と考えられる。 今回は19世紀以降を省いてオールドマスターとその周辺に焦点を当てたのでしょう。 本物は裏切りませんでした。
*展示会サイト、http://hermitage2017.jp/