■メットガラ、ドレスをまとった美術館

■監督:A・ロッシ,出演:A・ウィンタ,A・ボルトン,W・カウァイ,J・ガリアーノ,J=P・ゴルチェ,K・ラガーフェルド
■新宿シネマカリテ,2017.4.15-(2016年作品)
■2015年METGALAの企画から開催までの8か月間を追うドキュメンタリー映画よ。 メトロポリタン美術館とファッション関係者が協力してパーティと美術展を開催し寄付などを募るイベントなの。 この年のテーマは「鏡の中の中国」、因みに2016年は「手仕事と機械」、2017年「コムデギャルソン」の川久保玲と続く。
主人公は美術館服飾部門キュレータのアンドリュ・ボルトン。 それとヴォーグの組織力を使ってパーティを成功に導くアナ・ウィンタ。
パーティは1席2.5万$で600席が即満席! ウーン、さすがアナ。 彼女が席順で悩む場面は見どころね。 でもコーヒーは飲み過ぎよ。 かつテーマが中国だから政治的緊張感も出ている。 テーマについてはもっと聞きたかったけど、キュレータの忙しさがそれを許さない。
ドキュメンタリーとして深みに欠けたのは主人公が二人になってしまったからだとおもう。 監督はアンドリュよりアンに比重をかけたい。 展示よりパーティね。 レッドカーペットを歩くパーティ出席者たちの華麗な姿は誰もが満足するからよ。 美術展は実際に行って観るしかない。 お疲れさま、アンドリュ!
*作品サイト、http://metgala-movie.com/