■田沼武能肖像写真展、時代を刻んだ貌  ■お蔵出し!コレクション展

*下記□2展を観る.
■練馬区立美術館,2017.2.23-4.9
□田沼武能(たぬまたけよし)肖像写真展
■あの絵の作者はこんな顔をしてたの!? 初めての顔が何枚かあったわよ。 画家を含め作家や音楽家、落語家などの被写体は5000人にものぼるらしい。 田沼の肖像写真は緊張感がみえない。 雑音があるからだとおもう。 棟方志功など何人かは別だけど。 「すべての人間は他人の中に鏡を持っている」(ショーペンハウエル)。 レンズの向こうに自分自身をみると色々考えてしまうから雑音が発生する、そして雑音があると被写体が<普通>に近づく。 この並がいいのよ。 展示会が2館で同時開催だと会場で知ったけど石神井公園分室まで行くのは残念だけど諦めたわ。
*美術館、https://www.neribun.or.jp/event/detail_m.cgi?id=m10339
□お蔵出し!コレクション展
■区立美術館でも6700点もの作品を持っているのね。 今回公開の90点のほとんどは初めてかも。 気に入った作品は靉光「花と蝶」、奥田元宋「妙義赤峰」、中西夏之「ℓ字型ー左右の停止ー」、松岡映丘「さつきまつ浜村」など10点はあったかしら。 館長お薦めは池大雅「比叡山真景図」。 チラシにも載った映丘の上記作品は湿度が高そうな初夏だけど遠くまハッキリとみえる港や浜辺、松林や田圃、山々の緑が最高。 季節を一歩先取りしているのがいいわね。
*美術館、https://www.neribun.or.jp/event/detail_m.cgi?id=m10340