■フィールドオフィス・アーキテクツ展

■ギャラリー間,2015.7.10-9.12
■題名は黄聲遠(ホァン・シェン・ユェン)らが中心となっているアトリエ名なの。 作品は宜蘭(イーラン)という直径15kmの台湾地方都市に点在している。 というよりその地域全体を作品として考えているようね。 地域とその生活の中に建築を見出していく。 「建築は完成して終わるものではない、使用されはじめた後も設計行為は続く・・」。 20年も続いている理由だわ。 彼は作品主義に疑問をもっているのよ。
会場の小さなビデオテレビを見ると子供たちの活き活きしている映像が多い。 遊び場が多い。 そして泳げる場所が多いことは水との関係が上手くいっているのね。 「公共スペースは多様さ・複雑さをそのまま包みこむ・・」。 雨の多い台湾だから天蓋(キャノピー)も考えて作られている。 「公共建築は人を見下すようなものではいけない。 環境に対し余計な負担をかけない・・」。
このように素人にも分かりやすい思想で展開しているのは珍しい。 ゆっくりと時間がすすむ場所は余裕が生まれるからよ。 そしてこの集団の覚え書きの始めの言葉は、「ユーモアを忘れない」。
*館サイト、http://www.toto.co.jp/gallerma/ex150710/index.htm