■ヘンリー・ゲルツァーラ、ポップ・アートに愛された男

■監督:P・ローゼン(アメリカ,2006年作品)
■50年代の抽象表現主義から60年代ポップ・アートの時代変化にヘンリーは上手に乗れましたね。 多くの画家と深い付き合いをしていたからでしょう。
現代美術が認知されない時期ですから彼は辛抱強い努力家と言えます。 しかも自分の世界に閉じこもりがちのアーティストが相手ですから尚更ですね。 ニューヨークでのオープニングはほとんど出席していたようです。
ヘンリーはポップ・アート系の鋭い目を持っていました。 その作品は心に響くかどうか? ウォホールがキーマンだと見抜いたのもこの目の良さでしょう。 メトロポリタン美術館で開催した「ヘンリーの展覧会」は独自の平等主義が貫かれています。 彼はキュレータという職業ですが博物館からの解放を行動力によって成し遂げた人に見えました。 ところでマーク・ロスコが登場するシス・カンパニー「レッド」のチケットが満席で取れなかったのは残念です。
*Filmarksサイト、https://filmarks.com/movies/57431