■サルバドール・ダリ、世界が愛した芸術家ダリの超現実的な人生  ■ダリ、科学を追い求めた生涯

■サルバドール・ダリ,世界が愛した芸術家ダリの超現実的な人生
■監督:A・ロウ
■美術学校でのG・ロルカとL・ブニュエルの出会いがダリにとっては最初のインパクトだったでしょう。 パリでのシュールレアリスム活動中にA・ブルトンと仲違いするが、この時のレーニン批判などたいしたことではない。 これは時代の趨勢ですかね。 そしてダリにとって決定的パートナーでありミューズとなるガラとの出会い。 この二つが彼の人生の分岐点です。
ダリは王政主義かつ無政府主義者で神の存在は認めるが信仰心はない。 カトリック教徒だがミサには行かない、でも死の恐怖は人一倍ある・・。
人生後半は成金趣味のような行動を取りますが彼自身は極めて真面目です。 彼の真摯な思想解釈が物質的で深淵のある、そして郷愁を漂わせる風景として作品群に現れています。 1987年作品。
■ダリ,科学を追い求めた生涯
■監督:S・マイケル
■ダリは科学と芸術の融合を考えていたらしい。 初めて知りました。 物理系のアインシュタインやシュレディンガから精神系のフロイトに移ったのも偏執狂的批判的方法を展開させる為でしょう。 数学者R・トム、生物学者J・ワトソンへの接近も始原と形態の興味から来たものです。 疑似科学と言えばそれまでですが、これを乗り越える超現実的才能を彼は持っていた。 2004年作品。