■㊙展、めったに見られないデザイナー達の原画

■ディレクター:田川欣也,作家:深澤直人,原研哉,平野敬子,伊藤隆道,柏木博,川上元美ほか
■21_21DESIGN SIGHT,2019.11.22-2020.3.8
■作成過程の途中を見せる展示です。 それはスケッチや図面、模型ですが。 映像もあります。 デザイナーの卵なら有益かもしれない。 しかし素人では見る箇所がどこだか分からない。 使っている鉛筆はどこのメーカーを使っているとか、消しゴムはあの商品だとかに目が行ってしまいます。
たぶん本人も試行錯誤でしょうから一場面だけをみてもどうしょうもない。 どう変わっていったか、つまり微分して大きく変化したところを繋ぎ合わせてみれば少しは分かるかもしれない。
登場するデザイナーは有名人が多い。 日本デザインコミッティーに所属しているらしい。 でも26名の内5名くらいしか作品を思い出せない。 食器や家具はユニークでないと記憶に残らないからでしょう。
その一人隈研吾は知っています。 彼の展示は高輪ゲートウエイ駅です。 駅屋根の折紙がいくつも並んでいる。 やはり途中より完成品は納得できます。 それはシンプルで無駄が無いからです。
デザインとは付け加えるより削ぎ落していくものらしい。 特に工業製品はそういうものらしい。 そして追加要件ほど嫌なものはない。 クライアントもしっかりしていれば良い作品が生まれるはずです。 デザイナーの作成過程は絵画や彫刻より組織や人間関係が複雑で忙しそうですね。
*館サイト、http://www.2121designsight.jp/program/inspiration/