■辰野金吾と美術のはなし  ■辰野金吾と日本銀行

■東京ステーションギャラリー,2019.11.2-24
□辰野金吾と美術のはなし
■明治時代の首席卒業生って中身が一杯詰まっている感じがするの。 そう思わない? 「建築家なら日本銀行と東京駅と国会議事堂を建てたい・・!」。 やっぱ詰まってるウゥ。 でも1919年のスペイン風邪で辰野金吾の国会議事堂を見られなくなったのは残念。
洋行時のスーツケースが展示してあったけどゴッツイ! 彼が設計したのかと勘違いしてしまった。 ともかく彼の建築はゴツいところがいい。 これが明治時代にピタリと合うの。 フランツ・バツラーの日本風東京駅案は江戸に逆戻りね。
彼の美術界への接近は洋画家松岡壽の存在があったことを知るが建築への影響はハッキリ見えない。 厳めしい公共建築を中和するような装飾性にそれが現れているのかしら? 例えば煉瓦の色や屋根の丸みや窓枠など様式の複合的な組み合わせに出ている。 彼の作品を飽きさせない理由が<美術からの力>と考えてよいのかなぁ? 帰りは展示内容を思い出しながら東京駅をじっくり眺め返してしまった。
*辰野金吾没後100年特別小企画展
*館サイト、http://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/201911_tatsuno.html
□辰野金吾と日本銀行
■貨幣博物館,2019.9.21-12.8
■買物途中に寄ってみた。 この館は十数年ぶりかも。 ステーションギャラリーと補足し合っている内容だわ。 もちろん日本銀行が中心だけど各支店の写真も並べると壮観ね。 英国留学「洋行日記」では情景を漢詩で表現していたり、相撲が好きだったことなど辰野金吾の知られざる一面が展示されている。 国技館はロイヤル・アルバート・ホールを参考にしたらしい。 序でに常設展も観る。 そして帰りには目の前の日本銀行を繁々と眺めてきたわよ。
*辰野金吾没後100年特別展
*館サイト、https://www.imes.boj.or.jp/cm/exhibition/current/