■アーキテクテン・デ・ヴィルダー・ヴィンク・タユー展

■建築家:ヤン.デ.ビルヴィルダー,インゲ.ヴィンク,ヨー.タユー
■TOTOギャラリー間,2019.9.13-11.24
■ベルギーを拠点にした建築家3人のユニット展。 彼らの頭文字を取ってADVVTと呼んでいる。 先ずは映像を片っ端から見る。 小規模建築の改修工事が多いらしい。 レンガ材に合う鉄・アルミ・ガラスを組み合わせて質素にまとめ、特に鉄階段はチープで野暮ですが、飽きの来ないデザインにしています。 そこに木目の見える木材柱を天井に這わせてシンプルでも豊かさのある内装に仕立て上げている。
映像だけでは彼らの設計思想はよく分かりません。 ヴァリエテ・アーキテクチャー・ディザイアとあるように建築の多様性や振る舞いを考えているようです。
今回は日本の学生に、ADVVTの建築物の模型を作らせスタディをして、日本の建築物に置き換え両者の違いを探求した結果が展示されている。 会場は互いの模型や設計図・資料が並んでいます。
学生たちの力が伸びますね。 ベルギーと日本の歴史や文化・日常生活の違い等々あらゆる差異を探し出し意味を探り、違いの納得を積み重ねて作品を完成させるのですから。 コンピュータに頼り過ぎず工学的かつ身体的な建築教育でしょう。
*館サイト、https://jp.toto.com/gallerma/ex190913/index.htm