■コートールド美術館展、魅惑の印象派

■東京都美術館,2019.9.10-12.15
■「コートールド」が付いた美術展は絶対外せない。 早々に行って来たわよ。 3章ある「収集家の眼」はコートールドの筋の良さを証明している。
「その瞬間、私は魔術を感じ・・。 多くの作品を購入した」。 セザンヌを先頭に持ってくるのは彼しかできない。 「キューピッド石膏像」に出会えたのは嬉しい。 この絵は眩暈を連れてくるの。 床の傾斜と捩じれているキューピッドを上方から見るからだと思う。 静物画はもう1枚欲しい。 でも普段は見ることのできない風景画が多かったので万歳セザンヌ!かな。
今回の目玉、マネの「フォリー=ベルジェールのバー」の隣に19世紀末ベルジェールの建物写真とポスター数枚が展示されている。 ポスター内容も作品を理解するのに最適だわ。 舞台品目から建物の内部が想像できる。 ところで画面左上に空中ブランコをしている芸人の足が写っているとは知らなかった。 ルノワール「桟敷席」も同時に観ることができて幸せね。
会場終わりはロダンの彫刻だけどその前にはゴーガン。 ここで「ネヴァーモア」に再会。 彼の暗みのある作品では一番だとおもう。 でも、ゴーガンは欲張ってもう二枚ほしいところかな。 あと数枚プラスするだけで今夜はグッスリ眠れるのに。
この展示会は魅惑の印象派たちをセザンヌとゴーガンで挟んだサンドイッチ構造になっている。 印象派の一つの展示形かもね。 光が飛び散らないように・・。
*館サイト、https://www.tobikan.jp/exhibition/2019_courtauld.html