■場所をめぐる4つの物語  ■宮本隆司、いまだ見えざるところ  ■JPS展

■東京都写真美術館,2019.5.14-8.4
□場所をめぐる4つの物語
■ユージン・スミス「カントリー・ドクター」(1948年)、奈良原一高「人間の土地緑なき島、軍艦島」(ー1957年)、内藤正敏「出羽三山」(-1982年)、山崎博「Ten Points Heliography」(1982年)の4人が4場所で、その土地ならではの物語を作品に収めている。
前者3人は濃密な内容ですね。 これを薄める為に山崎博を入れたのかもしれない。 どれもこの館で観た覚えがあるが、作品を目の前にすると集中できます。 「軍艦島」が海底1000メートルも掘り下げた海底炭鉱だということを時々忘れてしまう。 真っ黒な姿の抗夫をみて思い出す。 島の表面しか見てないからでしょう。 また島に無い唯一のもの、それが墓地だということも今回初めて知りました。 葬儀の写真は記憶に残ります。 
*館サイト、https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-3410.html
□宮本隆司,いまだ見えざるところ
■作品が素直ですね。 これなら自分でも撮れると思わせてしまう。 特に風景画は、です。 人物画はプロとアマの両方が混じりあっていてそれが交互に現れる。 凄い、たいしたことない、いや凄いと感じながらみました。
*館サイト、https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-3408.html
□JPS日本写真家協会写真公募展第44回2019
■会場に入りまず驚いたのは色がどっしりしていることです。 スマホでパチパチ撮っていますがここまで色が出せない。 一回りしてから場内一角にある「PROFFSSIONAL EYE」に入った途端、これは違うと直感しました。 写真の中のあらゆる部分が公正・公平に撮れているからです。 1枚の隅々まで緊張感が漂っている。 つまり公募作品はムラがあると言うことです。 どこかにムラ・ムダ・ムリが瞬間的にみえてしまうのがアマの写真でしょう。 作品をパッとみた瞬間が勝負です。
*館サイト、https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-3424.html