■ウフィツィ美術館、フィレンツェ・メディチ家の至宝

■監督:ルカ・ヴィオット
■シネスイッチ銀座,2016.7.9-
■3Dメガネをかけて観るのだが、やはり建物や彫刻はリアルに感じる。 最初は脳味噌がクゥーと唸る感じだ。 絵画も立体にみえるが違和感がある。 大ロレンツォが現代に生き返り進行役を務め有名作品を1点1点みていく流れのようだ。
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂が写し出された時はこのまま一時間くらい見ていたかった。 建物表面をじっくり見る機会がないからだ。 シニョリーア広場に置いてある「ネプチューンの噴水」など彫刻群も気に入る。 さすが3D。 絵画ではボッティチェリ「ヴィーナスの誕生」の金髪の重量感に生命の躍動が感じられたのは嬉しい。 ミケランジェロ「聖家族」の背景説明は面白かった。 しかし多くはありきたりな解説でつまらない。 上空からの街の映像も単純な繰り返しである。 下手な冗長性が随所に見える。
それでもフィレンツェへ行ってみたい!と言う気が起きる。 ウフィツィ美術館の広告としてみれば良いだろう。 2015年作品。
*作品サイト、http://uffizi4k3d.com/