■ジュリア・マーガレット・キャメロン展、写真に生命を吹き込んだ女性

■三菱一号館美術館,2016.7.2-9.19
■写真家キャメロンは聞いたような名前だけど初めてかもね。 写真美術館でも個展はなかったはずよ。 ヴィクトリア&アルバート博物館の巡回展らしい。
肖像画が素晴らしい。 数人構成の少女たちの作品は特に素敵ね。 でもボケてない? ソフトフォーカスとしての思想性は無い。 中途半端な感じがする。 「キャメロンの同時代人」をみても鮮明な作品が多いということはわざとしているのね。 でもピクトリアリスムを狙っていたのなら筋がいいわね。 作品を縮小して見るとより芸術性が増すと思わない?
彼女が撮りはじめたのは1863年。 日本の写真史も60年頃から始まるから、当時これだけの作品を撮っていたのは凄いことだわ。 コロディオン法と鶏卵紙を使い30cm四方もの重たいカメラで撮影し作品を完成させるのは大変だと思う。 彼女は歴史性もあるから残ったのね。
*館サイト、http://mimt.jp/cameron/