■LOUVRE NO.9-漫画、9番目の芸術-

■森アーツセンターギャラリ,2016.7.22-9.25
■ルーヴル美術館はどうしても漫画を第9芸術にしたいらしい。 この実現のため「漫画プロジェクト」を立ち上げ「ルーヴルをテーマにした作品」を16人の漫画家に依頼した。 その過程をまとめた展示会である。 日本人漫画家6名が含まれている。
作品は一部分しか展示していないが大凡は分かる。 それにしても外国の漫画は取っ付き難い。 日本の漫画とは大違いだ。 外国漫画は小説のように<読んでいく>作品が多い。 絵も同じである。 両者の比較が掲示されていた。
・外国漫画は・・
コマ単位を重視、作成時間は長い(1年単位)、色はカラー、ハードカバーで紙質は良い、販売は大書店、値段は20$、読まれる場所は書斎。
・日本漫画は・・
流れを重視、作成時間は短い(20ページ/週)、色は白黒、ソフトカバーで紙質は悪い、販売は売店、値段は3$、読まれる場所は不特定。
この違いを荒木飛呂彦が言い切っている。 「日本の漫画はエンターテインメントである」と。 なるほど。 なぜルーヴルが第9芸術にしたいのかが分かる。 それは文学や絵画の延長や同類とみているからである。 漫画は第8芸術のメディアに入れておけば良いと思うが? 上記のような違いを比較してもこれからは意味が無い。 ポケモンGOをしながら六本木まで行ったがゲームも将来は第XX芸術になりそうだ。
*展示会サイト、http://manga-9art.com/