■木々との対話、再生をめぐる5つの風景

■東京都美術館,2016.7.26-10.2
■「ポンピドゥー・センター展」出口横のギャラリに寄り道したのですが拾い物でした。 作家5人の木彫展です。
船越桂に出会えたのは嬉しい。 作品人物像は身長が180cm位のため見上げるようになる。 「アバター」に登場する宇宙人にもみえます。 見つめていると対話をしたくなってくる。 宇宙人との対話ですね。 非言語的ですが話をした記憶は残ります。
土屋仁応の動物たちは心が和みます。 「木とは繊維の束で方向性がある。 年輪と言う形で時間も内在している」と彼は言っています。 植物が持っている生命を動物たちに感じるのでしょう。
田窪恭治の作品は題名がいい。 古木に金箔をはり物語を強調しています。 劇的さを感じさせてくれます。
國安孝昌の建物のような作品はスタジオジブリの漫画背景に出てきそうですね。 子供時代に枯れ木などで隠れ家などを建てて遊んだでしょ。 いろいろな記憶が結びついて巨大になった作品にみえます。 木というのは観る人の過去を貯めています。
須田悦弘の「バラ」は木彫とは見えません。 紙細工のようです。 彼の作品はさりげない場所にさりげなく置いておくらしい。 それが木だとわかった時の驚きは良質です。
*展示会サイト、http://90th.tobikan.jp/exhibition.html