■三分一博志展、風・水・太陽

■ギャラリー間,2016.4.15-6.11
■会場に入ると雷が遠くで鳴っています。 時々蜩の声も聞こえてくる。 雷蜩晩夏は都会を離れると今でも体験できるのでしょうか? 三分一博志の建築作品は瀬戸内海に多い。 この海にはまだ風景が残っているのでしょう。
「その場所にある動く素材を見ることから始める」とある。 それは空気や水、太陽の動きなどです。 会場では建築に影響する空気流や温度差の実験や分析が展示されています。 必要な設計図までは出すことがありますが、その基礎となる流体力学や熱力学の実験結果などは表にしない。 しかし今回は違います。
建築と風・水・太陽など自然との関係は重要だとわかります。 でも素人からみるとこれらの実験や分析をおこなうのは当たり前だと思っていました。 「その地域ならではの固有の文化を育みたい」と書いています。 例えば正倉院校倉造などはその気候風土に合わせ且つ当時の文化も育てたと聞いたことがあるが、このようなことを目指すということでしょうか? 瀬戸内の風景に浮かぶ作品を見ていたら今年の芸術祭(*1)に行きたくなってしまいました。
*1、「瀬戸内国際芸術祭2016」は、http://setouchi-artfest.jp/
*館サイト、http://www.toto.co.jp/gallerma/ex160415/index.htm