■空へ、海へ、彼方へ、旅するルイ・ヴィトン

■紀尾井町・特設会場,2016.4.23-6.19
■ルイ・ヴィトンがファッション界の中で他とは違う感じがしていた謎が解けたの。 それは家具屋だったから。 会場が木工製造の歴史から始めているのは驚きね。 欧州ファッション史は革が多いでしょ。 鉋などの木工工具をみると鞄というより箪笥職人という感じかしら。
そして移動の20世紀は旅行用トランクや鞄への流れは必然だわ。 振り返ると20世紀は旅行の時代だったのよ。 旅行用鞄を見るとそわそわしだすのは20世紀に生まれた宿命かもね。 会場にはこのソワソワ感が一杯よ。
あとセレブリティやスーパースターのトランクやバッグもなるほどすごい。 それは中身に何を入れるかを先に決める。 大きさや量は無視だから鞄持ちが周りに必要ということなの。 絵画用トランクの顧客はピカビアやマティスだから何も言えない。 有名女優の化粧道具ケースも同じ。
日本文化との繋がりも論じていたけど、モノグラム・キャンバスは日本的ともいえるデザインだとおもう。 ダミエもストライプも同類に感じる。 ルイ・ヴィトンの歴史が見える展示会だったわ。
*館サイト、http://jp.louisvuitton.com/jpn-jp/heritage-savoir-faire/tokyo-expo#/home