■PARISオートクチュール、世界に一つだけの服

■三菱一号館美術館,2016.3.4-5.22
■先日の「ファッション史の愉しみ」の続きです。 今回はオートクチュールに絞り込んでいる。 19世紀後半のF・ウォルトから2014・5年のR・シモンズ、K・ラガーフェルド迄を扱っています。
この美術館は小部屋が多い。 ですから部屋ごとでどの服が一番の好みか?を問いかけながら観てきました。 20世紀前半ではバイアス・カットのシンプルなM・ヴィオネかな。 展示では「すべてを一人でこなすただ一人のクチュリエ」C・バレンシアガを高く評価していたが好きにはなれません。
20世紀中期ではなんといってもC・ディオール、そして次期のY・サンローランです。 ディオールは別格ですが、やはり好きなタイプの女性に似合うかどうかで見てしまうのかもせれません。
10年単位で8章の構成は密度のあるオートクチュール史を作り出していた。 さすがパリ市立モード美術館監修です。 そしてプレタポルテが広まっても生き延び盛り返しているのはパリが持っている歴史とパワーの賜物でしょう。
「ディオールと私」(2014年)、「イヴ・サンローラン」(2010,2014年)
「ディオールの世界」(2014年)
*展示会サイト、http://mimt.jp/paris-hc/