■ヴィヴィアン・マイヤーを探して、「発見された」天才写真家

■監督:ジョン・マルーフ,チャーリ・シスケル
■見逃した1本だったけど早くも近所のレンタル屋で借りられたわ。 ヴィヴィアン自身にも興味が持てる映画だった。 15万枚以上の写真を撮りながら生前に1枚も発表しなかったのは謎ね。
オークションの購入者がブログにアップしたら大きな反響があったのも理解できる。 一度でも他者を被写体として撮ったことがあれば彼女の作品は巧いとわかるからよ。
写真家ジョエル・マイロウィッツのコメントが核心を突いているわね。 「自分と被写体を共鳴する距離でシャッターを押している」「外交的であり内向的でもある」「ストリート・フォトがわかっている」「世界を完璧に切り取っている」「遊びごごろもある」「乳母を仕事にしていた理由がわかる」・・。
二眼レフカメラのローライフレックスで撮ると被写体に威厳がでるの。 下から覗くように見えるから、しかもカメラマンと目が合ってもレンズに遠いからよ。
彼女は本名や生まれも明かさなかった。 部屋は新聞で一杯。 年老いてゴミ箱を漁っていたらしい。 変わった人生を歩んだようね。 まさに「発見された」奇跡のドキュメンタリーと言える。 2013年作品。
*作品サイト、http://vivianmaier-movie.com/