■ファッション史の愉しみ、石山彰ブック・コレクションより  ■小泉淳作と小林敬生  ■北大路魯山人-器に描く-

■ファッション史の愉しみ-石山彰ブック・コレクションより-
■世田谷美術館,2016.1.13-4.10
■手ぶらで行ったので戸惑いました。 石山彰の名前も初めて聞きます。 17世紀頃から20世紀初頭迄の石山書籍コレクションと神戸ファッション美術館所蔵の衣装が並べられています。 服飾専門の初学年生なら最高の内容かもしれない。 「衣食住は三者合一で生活が豊かになる」と石山彰が言っている通りですが、素人には大過去の衣装は入り難い。
ファッション・プレートとは服飾版画のことらしい。 絵画ではだめだというのはわかる。 線が大事だからです。 これが近代になると写真に継続される。 この服飾版画本が副題になっています。
その服装がどの時代どこの国かがわかれば楽しいのでしょう。 17世紀の英吉利と仏蘭西の衣装が展示されていました。 この違いは見えるが言葉で説明できない。 ファッション史は脳味噌に蓄積されていない空白の分野だったと認識しました。 愉しい発見です。 展示会用プログラム「ファッション史の愉しみ読本」を買って来たので今読んでいるところです。
*館サイト、http://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/past.html
■小泉淳作と小林敬生
「ファッション史」のオマケけでしたが劣らず見応えがあった。 やはり初めての二人です。 小泉淳作の木々や山々の鉛筆・コンテ画は力強い。 剥き出しの自然が迫ってきます。
そして小林敬生の小口木版は驚きです。 最初は銅版画と勘違いしてしまった。 特に1980年中期の「静止した刻」には圧倒されました。 生き物が呼吸しています。
*館サイト、http://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/past_cllct.html
■北大路魯山人-器に描く-
塩田コレクション時々常設展です。