■異端の作曲家、エリック・サティとその時代展

■Bnkamura・ザミュージアム,2015.7.8-8.30
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/15_satie/
■サティは、音楽院入学→軍隊入隊除隊→キャバレ常連客→影絵芝居伴奏者→薔薇十字会聖歌隊長→キャバレ歌手作曲家→音楽学校再入学卒業をしている。 ここまでのサティと直接関係ある展示作品で知っている作者はユトリロ(*1)ただ一人である。 
やっと1910年代になってからピカソ、コクトー、ブラック、ブランクーシ、ピカビア、レイ、ドランなどダダ系芸術家と接している。 しかも第一次世界大戦と重なるので彼の最後の数年間がタイトルの「その時代」なのだろう。 彼はベルエポックの成果物を持っていたから「この時代」に出会えたと思う。
サティのCDは何枚か持っている。 読書やパソコン操作時にかけているが飽きがこない。 教会旋法と現代調性を分解し再び混ぜ合わせたようで肉体を離れたパラパラ感があり耳の通過に負荷がかからないからである。
映像「パラード」のアクロバット再演は抜粋だったが初めて観たような気がする。 展示と映像の「スポーツと気晴らし」ではあの独特な楽譜が楽しい。 これからもサティは身近に居る一人だろう。
*1. http://ngswty.blogspot.jp/2015/04/blog-post_23.html