■ターナー、光に愛を求めて

■監督:M・リー,出演:T・スポール
■川崎アートセンター,2015.8.22-9.11(2014年作品)
■主人公が画家だと制約が多くて大変ですね。 冒険もできない。 音楽家なら主人公の作品を時間軸に展開でき映画との相性も良い。 
と言うことでターナーの人間関係を描くだけになってしまった。 絵画論はJ・ラスキンが吠えてはいますが嚙み付くまでには至らない。 王室や劇場での酷評、色彩実験やマスト縛りも風景に溶け込んでしまいストーリーを動かせません。  彼の生きた時代の雰囲気を掴めれば良しとする作品です。 ところで家政婦との関係を未決のまま終わらせてしまいましたね。 これは史実に沿ったと言いたいのでしょうか?
ターナー役はティモシ・スポール。 裏を見せないロボットのような感じがします。 グローバル時代の演技らしい、どの国へ作品を持って行っても批判を受け難いターナー像を演じています。 これでカンヌ最優秀男優賞を受賞できたのでしょう。
*作品サイト、http://www.cetera.co.jp/turner/