■ヒエロニムス・ボスとコンゴ、ボスを讃えて

■ルイ・ヴィトン東京,2015.7.9-9.23
■ヤン・ファーブルの展示されている14作品はなんと玉虫の鞘羽をギッシリと敷き詰めてあるの。 緑色に光輝く玉虫絨毯のようだわ。 日本なら螺鈿の貝殻のような位置づけかしら。 もちろん貝殻のサッパリ感は無い。 言葉に詰まり息が詰まるドギツサのある美しさね。
20世紀前半、アフリカのコンゴはベルギーの植民地だった。 この玉虫作品は植民地政策の批判が込められているらしい。 会場で「ヘヴン・オブ・ディライト」を上映していたけど40分もあって見なかったの。 この映像に批判の説明が入っていたのかもしれない。
「ファーブル博士があなたを癒します」を先日観たけど、主演のファーブルは昆虫人間になって登場する映画なの。 カフカの「変身」にカラフルな色彩を与えたような作品だったわ。
たぶん彼の昆虫感は貴金属と同じ位置づけなのよ。 これなら植民地とも容易に繋がるでしょ?
*館サイト、http://www.espacelouisvuittontokyo.com/ja/past/tribute/detail