■ぬぐ絵画-日本のヌード1880-1945-

■東京国立近代美術館,2011.11.15-12.1.15
■春画や混浴の文化があるのになぜヌード絵画は騒ぎ立てるのか? 展示は黒田清輝から萬鐵五郎へと続くがこのあたりまでは面白い。 ヨーロッパ思想としての人体とは何かがハッキリ説明されていて日本文化と比較できるからだ。
しかし次の裸を壊したり、恋したり、作りなおすとボヤけてくる。 普段あまり見ない古賀春江や熊谷守一を持って来られてもどうもピンとこない。 最後の小出楢重や安井曾太郎はもはや個別のおもしろさだ。
ここで出口になってしまう。 中途半端な終わり方にみえた。 最後のまとめでもあれば。が打てたのに。 でもヌードだから文句は言えない。 
*作品サイト、http://www.momat.go.jp/Honkan/Undressing_Paintings/highlight/index.html