■島田章三展

■横須賀美術館,2011.11.19-12.25
■安井賞受賞を含め欧州留学前後が一番生きている。 留学中のパリのデッサンも伸び伸びしている。 しかし留学後「キュビスムを日本人の言葉で翻訳する」のを課題にしてしまい自身を縛ってしまったようだ。 鳥を描くのもこれから「解放されたい」からである。
この中でコラージュが面白い。 本人も「画布に置いたら決定される・・、作品がとても早くできあがる・・」と言っているように、選択や判断の多いコラージュは生涯の課題を忘れることができたのだろう。
この美術館は三浦半島の端にあるからけっこう遠い。 島田章三展だから行く決心がついたが並の企画展なら諦めがつく遠さだ。 しかしここへ来て海を眺めると解放された気分になれるからいい。 
*館サイト、http://www.yokosuka-moa.jp/exhibit/past/past-40.html