■平山郁夫と文化財保護

■東京国立博物館・平成館,2011.1.18-3.6
■絵だけの展示だと思って行ったら仏像が一杯でびっくり仰天。 平山郁夫の文化財保護活動は思っていた以上に広範囲で再び仰天。 仏像と絵を交互に観るのはリズミカルがあり気持ちがいい。 「楼蘭の遺跡」の前では井上靖の小説と重なり動けなくなった。
仏像はアフガンからインド・西安あたりまで、時代も千年もの間があり変化に富んでいて目が離せない。 最後に「大唐西域壁画」。 絵の前に立つとあの大陸の乾ききった風が全身を吹き抜けていく。 成層圏ブルーを背景にした「須弥山」が身体に迫って来る。ひさしぶりに日本の狭苦しさを忘れることができた展示会であった。 館を出た後、シルクロードに行ってきた気分を残しながら帰りの根津駅ヘ向かった。
*館サイト、http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=709