■世界の深さのはかり方

■東京都現代美術館、2011.2.26-5.8
http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/123
■六人の作家展ですが、神経質か逆に無頓着かの両極端な作品ばかりです。 鉛筆やボールペンで細かな線を描く絵が多くありましたが情緒不安定で過敏にみえます。 細い糸で蜘蛛の巣のように形を作ってぶら下げているのもそうです。
折り紙を丸めてホッチキスで留めたものや壁一面に画鋲を止めた作品は単なる思いつきにしかみえません。 水の入ったグラスを置いただけの作品などは安易過ぎます。
なぜこのようになったか? それは作者たちの作品への「考え過ぎ」の結果だと思います。 世界の深さを「考えて」はかろうなどとするから委縮してしまい両極端に走ってしまったのです。