■岡本太郎展

■東京国立近代美術館、2011.3.8-5.8
http://taroten100.com/index.html
■キーワードは対決。 しかも場内説明文も攻撃的だから作品がいつもより一層切実に迫ってくる。 現代ではこのようなメリハリのある対決が表面化しないので余計にそう感じる。
「太郎美術館」「太郎記念館」、渋谷へ行けば「明日への神話」、そしてこの展示会。 ・・太郎だらけだ。 これだけ人気があり逆に対決しても太郎がブレていないのは思想の根幹に若いときのパリ遊学が、特にマルセル・モースに師事したことが効いてるとおもう。
このことは彼の感性の良さが前提だが、ピカソや縄文土器の発見もこの延長だし、べ平連から太陽の塔への時代変化にベースを替えずに乗り越えられる強さもこれだ。 緊張感があるためか観終った後はコンパクトに圧縮された展示会に感じた。