■シュルレアリスム展

■国立新美術館、2011.2.9-5.9
http://www.sur2011.jp/
■五つの時代に分けて、その中を小テーマでまとめた構成になっています。 テーマ名は「供犠」「偏執狂的=批判的」「アンフォルメルタシスム」?・・などなどです。 説明の多くはA・ブルトンの著作から抜き出した文章ですがとても難解です。
テーマを理解するには予習が必要でした。 主要な作家は出そろっている感じです。 アンドレ・マッソンの多さが目につきましたが、彼の絵はけっこう気に入りました。 生きる気合いがこもっていました。
ところで先日、夢中夢中夢の映画「インセプション」を見ましたが、この流れは今も続いるようです。 でも進歩が無いですね。 「アンダルシアの犬」「黄金時代」も上映していましたが、現代の映画以上にブニュエルには味と深みがあることを再確認しました。
しかし、テーマの一つルイ・アラゴンの「侮辱された絵画」で絵の将来は資料のようになる?と語っていましたがまさにその通りの展示会です。 1980年迄に観れば衝撃的だと思いますが、作品の多くは歴史資料をみる静かな感動が湧くのみです。
帰宅後、再度テーマを知りたくてHPを覗いたら「リサとガスパールのしゅるれありすむ入門」しか載っていません。 会場の説明文との落差が有り過ぎます。 テーマ名と説明文書くらいはHPに掲載して欲しい。 でもカタログが売れなくなるからしないでしょうね。