■日日是アート ニューヨーク、依田家の50年展

■三鷹市美術ギャラリー,2019.6.29-9.8
■依田洋一朗の「記憶のドラマ」が面白かったことを思い出して三鷹へ出かけてみたの。 なんと洋一朗の両親も画家とは! 家族で美術展とは驚きね。 ビデオ、写真以外に家財道具や物置小屋もある。 自宅の断片を繋ぎ合わせてNYを体験できるようになっているのが嬉しい。 テーマを絞り込んでいない乱雑さが楽しい。
両親はどちらかというと抽象系のようにみえる。 会場初めに展示してある父寿久の「Untitled #70-11」(1970年)群、母順子の小さな蝶ネクタイを張り付けたようなフォトコラージュ作品群は完成度が高い。 二人は似ているけど微妙に棲み分けている。 洋一朗の劇場系は今回は展示されていなかった。 でも彼の描く人物像は都市型エンターテインメントの表裏をそのまま表現している。 彼の絵をみているとウディ・アレンを思い出してしまう。
「日常とアートを分けるものはなんでしょうか?」。 家族全員が画家だと息苦しくならないかしら? なぜならアートを日々の生活に組み込むと日常がより肥大化してしまうから。 別の非日常を探してしまうかもね。
*館サイト、http://mitaka-sportsandculture.or.jp/gallery/event/20190629/