■記憶のドラマ依田洋一朗展

■三鷹市美術ギャラリー,2012.8.25-10.21
■エンパイア劇場、リヴァティ劇場、ロウズ・ジャージ劇場、ジークフェルド劇場、コロナ・プラザ劇場、タイムズ・スクウェア劇場、セルウィン劇場、ロウズ・プラザ劇場・・。 ニューヨークの匂いが一杯。
しかも劇場の椅子をたくさん描いているのが珍しい。 彼はよく行って座ったのよ。 そしてその時の触覚として記憶されているの。 リリアン、ロイドやチャプリンそしてマーロウやハメットから彼の映画遍歴も見えてくるわ。
でも楽屋など裏ばかり描いていて上演舞台が描かれていない。 「シティ・オブ・エンジェル」は芝居もあったのかしら? たぶん彼は芝居をあまり観ないのね。 でも劇場は大好き。 そしてホテルもね。 この二つは記憶の建物としては一番だから。
ビデオ作品「ホテルペンシルベニア終焉の日々」は改装前のパンフレット、領収書、レストランのメニュー・・などホテルの風景と共に写真に撮っているの。 誰もが旅の思い出として同じ事をするはずよ。 20世紀のニューヨークにどっぷり浸れる展示会ね。
*館サイト、http://mitaka.jpn.org/ticket/120825g/flyer.jpg