■館長庵野秀明特撮博物館

東京都現代美術館、2012.7.10-10.8
これは凄いですね。 モノの威力が会場に漂っています。 今回は音声ガイドを利用しましたが解説件数が70件、時間が60分といつもの3倍のボリウムがありました。 質も申し分ありません。 館長庵野秀明の意気込みが伝わってきます。
短編映画「巨神兵東京に現る」の裏話は一つも見逃さず見てきました。 巨神兵はもちろん建物から原始雲までほぼ全てが手作りです。 でも裏話を知らなければCGと区別できたのか? この分野に興味を持っていないと難しいかもしれません。
展示会全体を見渡してもウルトラマンは特別な存在ですね。 あの銀色に光るヌメッとした感じのシンプルなカラダはどこから生まれてきたのか? 成田亨は「真実と正義と美の化身」と言っていますがやはり謎です。
「特殊美術係倉庫」はこの展示会に深みを与えています。 ミニチュアと言っても本物が歴史を語っているのですから。 モスラから始まって観客が歩ける特撮ステージの終わり迄よく練られた中身の濃い内容でした。