■Don’t Blink、ロバート・フランクの写した時代

■監督:ローラ・イスラエル,出演:ロバート・フランクほか
■Bunkamura・ルシネマ,2017.4.29-(2015年作品)
■「ロバートと聞いて写真家なら誰を思い浮かべるか?」。 幕開きでの質問は面白い。 「・・、キャパだよ」。 これが普通だろう。 芸術かぶれならメイプルソープを挙げるかもしれない。 日本でフランクと答える人はもっと少ないはず。 昨年の「フランク&シュタイデル展」はみていない。
作品に時代性が強いため被写体の中に作者フランクが埋もれてしまうからである。 アレン・ギンズバーグやウィリアム・S・バロウズなどビート・ジェネレーション一派が相手だと特にそうなる。 ローリング・ストーンズは偶然出会ったようにみえたが。 ウォーカー・エバンスから影響を受けたと彼はインタビューで言っていた。 対象へストレートに向かったのはこの為かもしれない。
映画はとてもよく出来ていた。 監督ローラ・イスラエルも初めて知る。 インタビューも面白かったし編集も良かった。 20世紀中頃、特にニューヨークの雰囲気に久しぶりに浸れることができた。
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