■写真家ソール・ライター展、ニューヨークが生んだ伝説

■Bunkamura・ザミュージアム,2017.4.29-6.25
■被写体に入る雑多な物々に存在感を持たせ、さりげなく遠近にばら撒いて作品を完成している。 それは傘やカーテンであり木の葉や曇りガラス、雨や雪などです。 人々も都市の一部になり物語は表層を流れていきます。
色は画中に置いていく感じですね。 ナビ派ゴーギャンの言葉通りです。 作者は街の中で色を探し回る。 雪の白、黄色いタクシ、緑の傘、信号の赤、床屋のサインポール・・。 そしてヌードモデルもファッションモデルと同じように関係性は拡散し薄い叙情感を漂わせている。 ライタが再登場したのは作品に嫌味が無いので疲れている現代と合うからでしょう。
*館サイト、http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/17_saulleiter/