■グレート・ミュージアム、ハプスブルク家からの招待状  ■黄金のアデーレ、名画の帰還

■グレート・ミュージアム,ハプスブルク家からの招待状 
■監督:J・ホルツハウゼン
■川崎市アートセンタ,2017.1.4-20
■ウィーン美術史美術館の改修工事を撮ったドキュメンタリーです。 美術館の記録映画はどこも似てきますね。 館長と財務や企画などの事務職員、学芸員や修復家など専門職員たちの仕事に集約していく。 台詞まで他美術館と同じです。 そこに目玉の作品群が写し出される。 ここでは「バベルの塔」のブリューゲルでしょう。
でもハプスブルク家収集美術館の為、この家との関係を描き出すのに苦労しているのが分かります。 例えば名前に「帝国」の文字を付加するとかです。 チラシに「ルーヴルやメトロポリタンはデパートだがここは専門店・・」とあったが馬車や武器の館長も登場するので頷けます。 美術館をどう変えていくのか? 専門店としての長短が鍵になりそうですね。
*「風景画の誕生,ウィーン美術史美術館所蔵」(Bunkamura,2015年)
*館サイト、http://thegreatmuseum.jp/
■黄金のアデーレ,名画の帰還
■監督:S・カーティス,出演:H・ミレン
■DVDで観ました。 G・クリムト「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像」をオーストリアから米国に移り住んだ相続人に所有権を移す裁判物語です。 「グレート・ミュージアム」が表ならこれはオーストリア美術界の裏の話になります。
*作品サイト、http://golden.gaga.ne.jp/