■クインテットⅢ、五つ星の作家たち

■損保ジャパン日本興亜美術館,2017.1.14-2.19
■テーマは「自然」で画家5人の60作品が展示されている。 画風が皆違うから飽きない。 堀田樹子の混ざり合った色彩は日本の自然の複雑さを感じさせる。 気に入った作品は「森の午後」と「深呼吸」。 逆に橋本トモコは油彩浮世絵のような感じで抽象美を楽しめる。 その中で「ツバキ赤く」が一番である。 木村佳代子は自然を宇宙にまで広げている。 画中に幾何学的な模様があるのでどこかカルト的だ。 自然の神秘を描きたいのかもしれない。 好みの作品が二点あったが題名を忘れてしまった。 白モクレン二花と桃色蓮だったとおもう。 川城夏未は蜜蝋の使用を強調している。 シットリとした赤で統一しているが素人が見ても蜜蝋の効果が分からない。 横溝美由紀は細い線でグリッドを描いている。 糸などを利用しているらしい。 でも自然との関係がよく見えない。 とりあえず5人の自然の切り口の違いを素直に楽しめれば良しとしよう。
*館サイト、http://www.sjnk-museum.org/program/current