■堀部安嗣展、建築の居場所

■ギャラリー間,2017.1.20-3.19
■経済学者松原隆一郎の書庫を雑誌でみたことがあるが堀部安嗣の設計だと今知った。 堀部の建築からは「立ち去りがたい思いが湧きでる」とあったがその通り。 会場の写真や映像をみてもそれが窺える。 自然と人の間に建つモノとしての連続性が感じられるからだと思う。 堀部はそれを鼓動として捉え住む者の記憶に共振するのだ。 家具などを置いていくと調和が乱れることが多いが彼の建物では逆に豊かになっていく。 天井が高ければ良いと言うことでもない。 堀部は依頼人を深く尋ねて鼓動を作り出す。 これが共振して住む者の心身に平静をもたらす。 会場2階の「堀部安嗣、建築の鼓動」(映像30分)は1階展示物のまとめになる。
*館サイト、http://www.toto.co.jp/gallerma/ex170120/index.htm