■endless山田正亮の絵画  ■瑛九1935-1937、闇の中で「レアル」をさがす

■東京国立近代美術館,2016.12.6-17.2.12
■endless山田正亮の絵画
■5千点を50年で計算したら4日に1点作成していることになる。 あのピカソには敵わないが凄い数です。 一つ一つの高質も想像できる。 「描き続けることが絵画との契約である」からでしょう。
最初の静物画で目が釘付けになります。 セザンヌをブラック風に描いたようで、しかも力強い。 そして画中の対象物が徐々に増えていき最後は分解していく。 「解体は始まったばかりだ」。 でも長方形に飛躍するのは謎です。 次のストライプも同じです。 「完成させないことだ、というより完成は過程なのだ」。 ストライプはエンドレスにみえます。 そしてグリッドの時代へ。 最後にグリッドも破裂解体していく。
WORK-Fをみて生物の進化を考えてしまった。 静物画が分解し方形細胞になりそれがストライプDNAになり、DNAから新しいグリッド細胞が発生し、再び破裂し別の何者かかになる・・。 WORK-Fの作品は全て気に入りました。
*館サイト、http://www.momat.go.jp/am/exhibition/yamadamasaaki/
■瑛九1935-1937,闇の中で「レアル」をさがす
■デビュー作「眠りの理由」は作品の前で立ち止まらせるだけの力が有ります。 しかし一枚一枚をみていると物語が漂い出す。 「レアル」を探したいのですがこの物語が邪魔をする。 彼の作品はレアルの周囲を揺れ動いている。 大戦前の不穏な空気が充満しているからでしょうか?
*館サイト、http://www.momat.go.jp/am/exhibition/ei-q/