■日本画の教科書、京都編-栖鳳、松園から竹喬、平八郎へ-

■山種美術館,2016.12.10-17.2.5
■1880年京都府画学校開校、1909年京都市立絵画専門学校創設が京都編一番の事件でしょう。 流派ごとの師弟制度から学校教育による変革です。 1911年第一回卒業写真が展示されていました。 数えたら22名。 学生服姿が4人いましたが名前をみても誰が先生で誰が生徒か見分けがつかない。 今からみると有名画家ばかりですから。
見慣れた作品群を前にすると季節や体調などで好みの絵が毎回違ってきます。 会場に入ると先ずは「班猫」、この猫は滑りのような肌触りが伝わってきて可愛くない。 このあとにミミズクやアヒル、シロクマなど登場しますが逆に愛嬌がありますね。 山口華陽の牛をみてもホッとする。 京都編の動物は微妙に擬人化されている。 逆に上村松篁の鳥は、ここが気に入っているのですがロボットにみえます。 母松園を引き継がなかったのもなかなかです。 そして小野竹喬の「冬樹」が外の風景に同期していて今日は特に気に入りました。