■ボルドー展-美と陶酔の都へ-

■国立西洋美術館,2015.6.23-9.23
■展示名を聞いた時は、そんな画家がいただろうか? チラシをみた時はワインの展示会か! 行ってみたらボルドー地方の歴史展のような内容だった。
2万5千年前から始まるから驚く。 ラスコー洞窟壁画やクロマニョン人の発見されたヴェゼール渓谷がボルドー地方だということを忘れていた。 古代はローマ領になり、中世では英国領そして百年戦争へと続く。 近世はモンテーニュくらいか。 ボルドーが繁栄を極めたのは18世紀、最後にナポレオンとフランス革命を経て19世紀になる。 ボルドーと言ってもヨーロッパの歴史を広げているようだ。
しかし何といっても植民地との中継港として繁栄した月の港ボルドーだろう。 家具や食器類も素晴らしい。 画家ではボルドーに亡命したゴヤ、どういうわけかドラクロア、ボルドー生まれのルドン、ルドンの版画師匠R・ブレダンの作品が記憶に残る。 ボルドーに貢献した人々の肖像画も多い。
終章では有名ワインのエチケットが陳列されていたが、5大シャトーの味を確かめないでボルドー展に行ってきたとは言い難いところもある。
*主催者サイト、http://www.tbs.co.jp/bordeaux2015/tokyo/