■若冲と蕪村-生誕三百年同い年の天才絵師-

■サントリー美術展,2015.3.18-5.10
■若冲と蕪村、二人を並べるとプロとアマみたい。 若冲はすぐわかるけど、蕪村は名前を隠したら誰が描いたか分からないような作品が有るからよ。 若冲は真似ができないけど蕪村の絵なら同じように描けそうね。 やはり蕪村は俳人かな?
気に入った作品は若冲の「四季花鳥押絵貼屏風」(六曲一双、1760年)。 影響を与えた鶴亭と比較しても植物の躍動感は素晴らしい。 動物はそれ以上にお見事。 形としての生命とは何か?をちゃんと捉えているからだとおもう。
若冲と蕪村を交互に並べられても良いリズムが訪れない。 蕪村は風景の中に言葉を探したから例え自然を描いても人工世界になってしまう。 若冲はその逆だった。 「言葉としての自然つまり人工」と「形としての自然つまり生命」の違いがリズムを非同期にしてしまうの。
*館サイト、http://www.suntory.co.jp/sma/exhibit/2015_2/?fromid=topmv