■ボッティチェリとルネサンス-フィレンツェの富と美-

■Bunkamura・ザミュージアム,2015.3.21-6.28
■会場に入るとフィオリーノ金貨が並べてあります。 少し削り取る、他金属を混ぜて重くする、歯型を残す・・。 金貨というのは安定感ある光と微妙な重みが迫って来ますね。 副題にもあるように富と美を結び付けたい企画のようです。
為替で発生する差益は利息か? この宗教議論は両替商を有利にしたのですね。 ロレンツォ時代つまりフィレンツェ最盛期にメディチ銀行は破綻寸前と聞きました。 「メディチ銀行発行為替手形」をマジマジと見つめてしまいました。 やはり浪費しないと美に結び付かないのでしょうか?
これだけのボッティチェリに会えるなんて素晴らしい。 作品には彼特有のリズムがあります。 女性の顔が長めのせいか時間も伸びているように感じます。 感動というより充実した過去を経験した後味が残ります。
*展示会サイト、http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/14_botticelli/